みんなはどんな食べかたをしているの?
NHKにて4回放送(原作2巻の序盤まで)ですが、アニメ化されたのも懐かしいです。
グルメマンガは今もなお、増え続けているという素晴らしい動きをしています。
孤独のグルメのドラマが大ヒットした影響かも知れませんが…。
さておき、この作品はありそうでなかった食べかたをテーマにドラマが始まります。
その食べかた自体は短編ですが、ストーリー自体は進行するものになっています。
ちなみにタイトルにもある目玉焼きの黄身ですが、私は主におはしで溶いてからしょうゆをかけて食べています。
皆さんはどのような食べかたをされていますか?この作品で色々な人の視点で見てみましょう。
ここから先はレビューになります。
今回に関しては作品を人生に応用しよう!という案が多いです。
なお、ネタバレが嫌だ!という方はお引き返しください。
二郎さんとはできれば関わりたくない…。
いきなり否定的でごめんなさい。彼は見ている分には面白いのですが、実際にいたら困る人。
<第1話>
まず最初に主人公の二郎さんとヒロインのみふゆのカップルが食事を取っています。
結果だけで言うと、目玉焼きの食べかたで揉めてしまいます。
二郎さんは自分とは違う食べかたをみふゆがしているのを見て、
衝動的に「おまえ、バカか?」と彼女を否定してしまいました。
さて、この二郎さんは生真面目だけど、その方向性が少しおかしい!のです。
作品の題材が食べかたなので、どうしてもそれは避けられませんが(笑)。
話が進むにつれ、彼はその食べかたでそのたびに悩み、苦しみ、成長していきます。
少なくとも二郎さんは衝撃の焼きのり城壁納豆ごはんで「完・全・勝・利」の近藤さんを大事にしないといけません…!
事あるごとに近藤さんが二郎さんを導いている姿は本当に頼りがいがあるリーダーだなと思いました。
そして、その近藤さんが彼に指摘するように、「一番面倒くさいのはお前だ」って、
言われるのも残念ながら無理はありませんね(笑)。
自分の価値観が当然だと思ってはいけない。
幼いころから親に教わるなり、周りの影響で自分なりに決めた食べ方と
違った方法をとったとしても、他人を理由もなしに否定してはいけません。
なぜなら、その人もあなたと同じで自分なりに工夫した結果の食べ方なのだから。
食に限らず、自分のやりかたをを通すのは良いことです。
ただし、場合にもよることだけは忘れてはいけません。
臨機応変、柔軟な考えもまた、重要なことですので。
食べ方=生き方
…話がそれてしまいました。
さて、何度も揉めるうちに二郎さんとみふゆはとうとう別れてしまいました。
しかし、ここからドラマとしての本当の始まりだったのかもしれません
(それまではギャグマンガとして読んでいました)。
人間関係から仕事や恋愛と、次第に大人のドラマとなっていきます。
※恋愛面
◯二郎さんがみふゆから委員長に乗り替えるという愚行をしようとした結果。
パンケーキの食べかたの違いでフラれてしまいましたが、
その過程がなくとも同じ結果になるのが分かりきっていました。
未練を持たない上で行動が早いのは褒められるにしても
恋愛に関してはすぐ次に行く!というのはどうも良い気はしませんので。
◯みふゆの一時彼氏だった宮さんも食事に関してトラウマ持ちなのか尖っている。
彼のように食事に時間がかかる、早食いの先輩の圧力の前で無理して食べる。周りに合わせる。
そんなことを繰り返しているうちに食事に楽しさを見出せなくなったのは気の毒すぎました。
私も外食で一人のときはコンビニやスタンドで済ませてしまう場合が多いです。
要は(楽しさを含む)質よりスピードを求めてしまっているということ。
どんな環境であろうとも効率重視すぎてもダメだということですね。
◯二郎さんとみふゆは一度別れてからまた寄りを戻している。
みふゆを解放してやれよ!と半分は思いつつも、この二人はお似合いですね。
少なくとも分かるのはお互いに必要としている面があるということです。
◯後輩・大貫の恋愛。視点を広げると色々なものが見える。
「〜ッス」が口ぐせのまぜラー・大貫はハンバーグが宇宙一大好き。
さて、そんな彼にレストランのメニューに売りであるハンバーグが目に付きやすい左上に
載っていますが、あえてそれを排除して他のでも良いものはあると発見することを二郎さんが教えます。
この考えを応用して、かつて火傷で入院した際にお世話になった看護師以外にも女性はたくさんいると気づきました。
ここで重要なのは視点を広げるということの柔軟さ。まずは外食のメニュー選びからでも良いかもしれません。
あえて定番から離れることで新しいことや、意外な発見をするのは刺激があり、楽しいですよ!
※仕事面
◯焼肉回の社長も持病のために節制しているのに自分から言い出せなかった。
まず、年齢に限らず無茶をした食べかたはやめましょう。
また、アスリートなどの身体を作るための食事は競技のためであって、健康とは別問題です。
近年の糖質制限や年齢による節制などの動きがあり、炭水化物を控える動きになっていますが、
自分の誓いがあるとはいえ、他人が焼肉でごはんを食べるか食べないかは別問題です。
要は立場のある人間があってはならない発言をしてしまったことが問題ですね。
これで打ち上げの焼肉などで、ごはんを食べちゃダメよ!という風潮が広がる可能性もなくはないので。
◯千夏の妊娠と結婚によるアメリカ行きで魑魅魍魎の解散。
その外見や夫がアメリカ人、学生時代にロックバンドをやったりと千夏は行動派なのでしょうか。
みふゆはソロ活動を開始。二郎さんの俳優業やアクター卒業のヤスオといい、物語は動いています。
◯どくフラワーはただのゆるキャラではなく超重要な立ち位置に。
近藤さん→二郎さん(代役:ヤスオ)→近藤さん→二郎さん(次期候補:黒野君)
歴代で中の人が変わっています。 黒野君の登場でさらなる展開になりそうですね。
ゆるいショー劇場の一場面(もちろん裏ではしっかり労働描写はされている)だったのが、
いつの間にかドラマを担う役者になって驚いてしまいました。
純粋に楽しみ、そして学習をする。
◯自分がやっていて、思い当たる節があったら、注意を心がけよう。
◯少しでも気になるならすぐ真似(実行)をしよう。
◯食べかたは人それぞれ(よほどのことがない限りは指摘するのは控えましょう)。
◯単行本の表紙が妙に艶っぽくて、手に取りづらいのですが…。→みふゆは特に色気を感じますよね(笑)。
最後に。マンガを読んで、読んで、読みまくって!クリエイティブになりましょう!
なお、作中に出てくるワードバスケットはカードを使ったしりとりです。