禁断の愛…先生と生徒だったり、不貞だったり…。
こんにちは。
恋愛をしていない、すがちゃんです。
<きょうだいだって、異性同士なら男女だ>
きょうだいで、異性を意識したことがある人って本当にいるのかな?って。
車谷晴子先生の「兄が妹で妹が兄で。」を読んで思い返すことがありました。
僕はファイアーエムブレムが大好きで、作中で仲が良すぎるきょうだいの描写があります。
その影響でしょうか?…ブラコン・シスコンモノが大好物になりました(笑)。
「きんしんそうかん」、世間体からはよろしくないと思われて当然でしょう。
聞くだけで拒否してしまう方もいますし、動物的な見られかたもされます。
その中で秘密を守って、葛藤して、男女として愛を育んでいくのです。
どうも極論である性的なイメージをされる方が多くいらっしゃいますが、
彼らがその世間の目のためにどんな苦悩をしているのか、そこだけはご理解願いたいのです。
それでは、改めまして。
兄が妹で妹が兄で。
※2巻までのレビューになります。
<あらすじ>
双子の妹の光(ひかる)を溺愛する小泉陽太(こいずみようた)は
彼女の誕生日の日に本当のきょうだいではないという事実を知ってしまいます。
光は頭の整理がついていない状態の陽太にキスをして家から去ってしまいました。
光を追いかける陽太…。
ドンッ!
…二人は飛び出し事故に遭い、身体が入れ替わってしまった!
<レビュー>
ギャグマンガの定番、入れ替わりネタをきょうだい同士の恋愛に取り入れています。
まず、小動物そのものだった光が立場が変わったことで、ドSになっていますが同時にヤンデレさんでもありますね。
陽太も妹に対するWORKING!!の小鳥遊くんみたく、お父さんが小動物を溺愛していましたが、
女性の身体になったための変化やまわりの見え方が変わったり(あこがれの人の正体はズーレさんだった!)と大変ですが、
光とキスをすることで女性としての意識も出てきているような気もしました。
共通するのはお互いのことになるとまわりが見えなくなるので、そのへんの描写を見ると、
陽太はきょうだいで、光は歪んでいる考えだけども男女の恋愛を望んでいるというのが現時点での見かたですね。
また、ライバルとなる人物がまた濃いのよね。
担当医の一條先生が両刀使いとな?
セリフまわしが中二病かな?じゃっかん芝居かかっているのが気になるものの、
そのあやしさとたよりになるオトナという感じがステキなんですよー。
チャラ男の真山は普通に良いやつですね。
料理ができて、取り乱す陽太を止めるシーンなど、いざという時はまじめ。
恋愛にかんしては青臭さがあるのも年相応、何より正々堂々としています。
陽太争奪戦?参加前のチャラ男が照れ隠しにすら見えてくるくらいです。
光が歪んでいるから彼が王道の主人公に見えるのは秘密です。
愛とは性欲よ?
陽太のあこがれの人・ゆりかさんは女の子が大好きな女王様だったー!
体育倉庫作戦や恋愛にかんしての考えなど本当にくせものです。
そして、俺のお気に入り(?)・犬の人が面白い(笑)。
さあ、光(陽太)争奪戦の結果やいかに!?
<続刊で期待したいこと>
全7巻とのことなので、早めに最後まで見届けたいです。
2巻まで読んだ感想では、光には歪んだ愛情だけはやめてほしいな。
陽太もシスコンじゃなければ絶対モテるでしょ?
◯メガネイケメン
◯細マッチョ
◯料理ができる
◯妹想い(行きすぎているけど)言いかえれば、面倒見が良いお父さん。
おわりに。
きょうだいの他に同性など禁断の愛を描く作品は性的な想像をする前に
精神的描写の方に注目してほしいのでございます。
「兄が妹で妹が兄で。」では、入れ替わったことで陽太は光のきもちに気づいたわけです。
それからはきょうだいではなく、男女としての感情を描いています。
タイトルを見て、回避しないように。
よろしくおねがいいたします!
原作者:車谷晴子先生のブログも熟読しましょう!
レビューにて触れたWORKING!!についてはこちら。
小鳥遊くんのぽぷらちゃんに対する愛情表現(?)に共通点が見られましたので
(誤解がないように言っておきますが、パクリなどを疑っているわけではありません)。
そして、ファイアーエムブレムは聖戦の系譜からでしょうか。
ブラコン・シスコンなどの要素が含まれています。
キャラ萌え(結婚すると子どもが登場するよ!)・育成ゲーのイメージが強いですが、
「手強いシミュレーション」ですので、ぜひ遊んでみてください。