画像引用元:オトシアナ〜這い上がってきたらすべてをあげる。〜(未浩)
もくじ
読めばわかると思うけど、キュンキュンして、ゾッとして、グッときたわよ♡
落とし穴から這い上がってきたらすべてをあげるなんて、愛の試練じゃなくて?
こんにちは。
わざと落とし穴を踏んで地下水脈の村を何度もループしているすがちゃんです。
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あらすじ。
主要人物は左から常田みのりさん(幼なじみ)・木ノ下歩くん(主人公)・佐倉希さん(ヒロイン)です。
卒業式の帰りに木ノ下くんは高嶺の花である佐倉さんに告白したら、そのまま彼女の家庭事情に巻き込まれる形になりました。
彼女が木ノ下くんに課した家庭事情とは約5メートルの落とし穴から登ってくることです。
試練を乗り越えることで佐倉さんを伴侶とし、彼女の家の財産を受け継ぐ権利が得られます。
また、彼女は佐倉さんの実質的な親代わりで面倒見役の黒須さんです。
黒須さんは佐倉さんに対して(家柄も含めて)絶対服従の立場にあります。
オトシアナ ?這い上がってきたらすべてをあげる。?【合本版】 (全力コミック)
- 作者: 未浩
- 出版社/メーカー: ソニー・デジタルエンタテインメント
- 発売日: 2017/08/03
- メディア: Kindle版
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徹底攻略。
キャッチコピーを3つの項に分けて解説・徹底攻略していきます。
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1.魅力的なヒロインたちにキュンキュンしたり♡
大人の読み物の雰囲気ながら期待をときめかせるバランスが素晴らしく、
ただただ重いのではなく、マンガながらドラマだからこそ、キュンキュンできる要素があります。
高校生の若さで妖しい色気を放つ。
サラリーマンに詰め寄る平安美人に高校生とは思えない大人の世界すら感じられます。
そんな美人が耳元で囁やけばたとえ裏があろうとも男子高校生なら一発で陥落させられてしまうでしょう。
ここで言いたいのはこのわずかな動きで、彼女の妖艶さが描かれているということです。
佐倉さんは名門の令嬢ですが、それを抜きにしても魔性とも言える魅力を持っているという証拠になります。
令嬢には花が似合う。
美しい花は美人に華を添える(笑顔が眩しいベストショットなので、今回の記事の表紙にさせていただきました)。
一方で黒須さんも有能な執事キャラのような立ち回りも見られる何気ないやりとりながら名シーンとも言えるでしょう。
同一人物かな?
常田さんと木ノ下くんのお母さんのやりとりで、みのりちゃんもお母さん顔なのか髪型も含めて同じ雰囲気をしているなって。
眼鏡一家。
眼鏡属性歓喜!ところで、朝はきちんと起きて、朝食はしっかり食べないといけないでしょう。
そして、食べられるというありがたみは命をいただいているということを忘れてはいけません。
あら〜!?
女性同士が仲良くする描写をスラングであら〜と表現するそうな。
平安美人とお母さんの暖かみのある抱擁は佐倉さんにとっては果たして友情なのか?
余談になりますが、香水(に限った話ではありませんが)は高いから良いというものではありません。
前に進むためにけじめをつけにきたライバル。
残念ながら木ノ下くんは佐倉さんに好意があり、彼女自身も圧倒的ステータスなことから彼本人にフラレに来る常田さんの勇気はまさにライバルキャラの鏡でしょう。
2.佐倉さんの家庭事情にゾッとしたしたり♡
令嬢としての立場をわきまえているから、ひとりで試練を受けさせていますが、
気になるのは彼女自身が異常なことをしているという感情がないのは環境からかしら?
佐倉さんの家庭事情はとあるくもの習性がモチーフとなっており、先に挙げた通り木ノ下くんを落とし穴から這い上がることを期待しています。
もちろん、自分と資産をすべてあげることを条件にしているので、落とし穴から出られない場合は命を失うリスクもあります(ただし、木ノ下くんには準備も説明もされていない)。
言ってしまえば理不尽な状態から自力で生き抜いて帰って来れる人物を伴侶に迎えるためでしょう。
無情にも助けは絶対に来ない状態です。仮に助かった時に木ノ下くんはどんな気持ちで佐倉さんに会うのか楽しみです。
僕だったら江山くんか怨み屋さんにリベンジしてもらいますが、さておき。
命を失った人物もいたことから歴代の挑戦者も挑んだ意味で聖域(サンクチュアリ)なのでしょうか。
聖域の件は歴代で少なくとも江戸時代から家柄のしきたりだったのでは?
名前も桜(佐倉)の木の下(木ノ下)に希(希望の意味)を歩(生きるためにもがく・命を失っても桜の養分として生きることになる)む。
と、あくまで予想ですが、何らかの意味を持たせていると予想することができます。
また、助かった人間がこの事実をバラそうとするなら名門であることから口封じは簡単にできるでしょう。
3.木ノ下くんのガッツにグッときたり♡
我らがヒーロー・木ノ下歩くんの活躍を見届けよう!
ゴルフ場みたいというサラリーマン的な例えをする木ノ下くんは本当に高校生かな?
誤解がないように言っておくと、ゴルフは紳士の嗜みのイメージがあるのか年齢が上に見えます。
(懐かしい表現で)どう見てもサラリーマンです、本当にありがとうございました。
落とし穴に落とされる直前のシーンですが、先程の桜と木ノ下という伏線が張られていることにご注目を。
サバイバル知識がとにかく熱く、画像の脱出用の即席のロープを作ったり、
自ら出した聖水を命の水と即座に理解して飲む覚悟がある勇気が見ていて漢を感じました。
特に後者の件は佐倉さんにリベンジする理由に充分なる屈辱なので、何とかやり返してほしいです。
感想。
まず、平安美人のヒロイン・サラリーマン風の高校生・幼なじみがお母さんの外見をしているので、返って新鮮な気持ちで入り込めたことが大きいです。
そして、落とし穴から這い上がるという長く続きそうにないテーマに挑み、木ノ下くんの好意と佐倉さんの事情のすれ違いの重さに早い段階で読み応えを感じています。
また、彼女の思惑と妖しさ、木ノ下くんの絶望的環境からのサバイバル知識に漢心をくすぐられました。
先の展開で気になるのが常田さんの参戦でどうなるのか?で、最後まで見届けたいと思いました。
何にせよ、何の準備もなくサバイバルをさせられても全力で知恵を絞って生き抜こうとする主人公の姿を見てほしいことと、特に萌え絵に飽きた方に強くおすすめしたいですね!
●2017年10月18日追記
完結まで読ませていただいたところ、佐倉さんの両親の関係がそのまま伏線となっていて、それらを丁寧に回収されているなと思いました。
元々長く続かない題材を読みごたえのある作品に昇華している隠れた名作とも言えるでしょう。
また、消化不良みたいな形が返って作品の妖しさと不気味さの雰囲気が出ている終わり方でした。
エピローグがないのは結末がわかってしまっているからあえて描かなかったのでは?と読んでいます。
おわりに。
今回徹底攻略に至った理由は佐倉さんの家のしきたりが興味深かったことからです。
本当に伴侶を決める方法に違和感を抱かないのかしら(鍛えるにしても事前報告なしでリベンジされる覚悟があるのか)?
今すぐオトシアナ〜這い上がってきたらすべてをあげる。〜を読むべき!
おしまい♡
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