すがちゃんねる@謎の勇者ブログ

聖典(マンガ)・黒魔装束(ファッション)・未知の食材(グルメ)・古代文学(コラム)など、多くの専門知識を擁する研究者であり、探求者でもある謎の勇者の伝記(ブログ)。

SWORD BREAKER(ソードブレイカー)を受け取れ、「お前のような鬼畜(マンガ好き)を探していた」。

えーと、こんにちは!

…がっちりマンガを読んでいますか?

 

最近、僕は自分を変えるために片づけをしているのですが、

それをやりながら色々なことをやっているので、どうもすっきりしない…。

 

そう、「スッキリしない」。

 

いつだって、ひとつのことに集中して、ひとつずつ順番に処理していったほうが良いですよね?

しかし、やろうとしてもなかなかできなくて…何か「すっきりしない」!

 

そんなときは、梅澤春人先生(以下、梅さん)のマンガでロックを感じるに限ります!

 

じゃじゃーん!!

 

SWORD BREAKER(ソードブレイカー)

 

梅さんのロックと、ファンタジーがまさかの融合(コラボレイション)だと…!?

 

<あらすじ>

1000年前、邪悪な魔法使いアバルの最強の剣で人間を世界を滅ぼさんとしていました。

勇者ルルドは無敵の盾・ソードブレイカーでアバルに勝利をしたものの、死にぎわに魔法をかけられました。

ルルドは記憶を消され、異世界にミコトとして転生し時が経ち、

記憶を戻したのちに、またアバル信徒が支配する世界へ…。

 

<レビュー>

王道ファンタジーに梅さんのロックの要素がこれでもかと思うくらい詰まっています。

梅さん節に始まり、ステキすぎる城の名前や個性的なデザインの剣邪(けんじゃ)たち。

最終回付近では打ち切りマンガ好きだったら見逃せない安心感を得られるまとめかた。

 

サーナは両足が義足で、それが剣の女戦士という斬新な設定で、

いつものパターンを覆した(※後述)数少ないキャラとして見ました。

 

残念なところはミコトが強すぎる(ほとんど無双からこそ、

トランスが戦力として少し頼りないように見えてしまったところです

(決して弱くないし、必死に戦っているから緊張感があって良いくらい)。

 

全2巻の中で濃密な内容となっていますので、一気読み推奨ですよー!

 

第1話にもう名言が出ている。

殺人上等(コロシジョートー)ー!オレらは無敵の“未成年”様だぜ!!

現代にて。いつものヤンキー梅さん節がこれでもかと詰まっています。 

 

続いて、

死ね死ね死ね死ね〜!憎たらしい人間どもめ〜!

このブロッケン様がバラバラに斬りきざんでやるぞ〜!

ファンタジーの世界でも一緒でした。 

 

梅さん作品は女の子が酷い目にあうパターン(※先述)が多く、

オオ〜巨乳ちゃん♡

たまんねえぜ〜

ただし、ガラの悪い剣士は少女(サーナ)に撃退されます。

 

他にも

・燃えろ燃えろー!!殺せ殺せ殺せー!!

・人間を殺しすぎだ!

・お前のような鬼畜を探していた!

グルトニーやズールの人間時代の話は名シーンでしょう。

 

そして、これがすべて。

わかるかい、ズール…

これが人間の…温もり…だよ…

戦いの終止符を打つ、勇者の名言です。

 

主人公の装備が盾だから諸事情を含めて設定変更したの?

疑問になるか。

つっこみどころとして楽しむのか。

急展開で連載終了した作品ですので、書かせていただくと…。

 

無敵の盾と書いてソードブレイカーと読ませるのだから、

防いで倒す、いわばカウンターで撃破するイメージをしますので、

ビームを出す時点でよろしくはない雰囲気はあったでしょう。

さらに言えば鎧に変形したら無敵状態なので、突進するだけで敵を倒せてしまう

 

「盾にする意味がよくわからない」…とお考えでしょう?

 

よろしいでしょうか?

もう一度、タイトルを読み返してみてください

 

SWORD BREAKER(ソードブレイカー)

 

直訳で「剣を破壊する者」、作中では敵である「剣邪を倒すのが目的」ですので、

そもそも「盾である必要はありません」。

無敵の盾という設定に重点を置きすぎて、盾だからカウンターしか想像できない!ではいけません。

盾の時点で突進はできますし、劇中のように投げて効果を発揮させることも可能です。

連載が続いていればガーディアンとダイヤモンドの連携をとっていたかもしれません。

 

要は柔軟な考えが必要。

 

繰り返します。「剣邪を倒せればそれで良い」。

これで、盾からビームや鎧に変形などの疑問は「スッキリする」はずです。

 

グルトニー撃破後の残りの剣邪のデビルコアをズールが吸収した場面を見て、

誰もが風呂敷を畳む展開だなと思われるはず(その前に連載終了自体は決まっていた)。 

憶測になりますが、あたためていたアイディアを一気に出したとも想像できますね。

 

着陸地点が素晴らしい!

上に書いた通り、敵の在庫一括セール最終決戦場でソードブレイカーはダイヤモンドが集まり完全状態になりました。

激闘の末、ミコトはズールを撃破!ズールはその悲惨な人生を語り、ミコトは彼に人のぬくもりを教え、息絶えました。

1000年の時をこえて、ルルドとアバルの戦いは終わったのです。

一話の虎一は最終回で結婚して子どもを授かり、ミコトの生まれかわりが…で、おしまい。 

 

さすがベテラン作家!伏線も含めて、急展開ながらも「スッキリ」まとまっています。

 

惜しまれるのは(少なくともミコトは)パンを食べに戻れなかったことくらいかな。

あとは想像してもトランスとサーナが腐れ縁でくっつくくらいしか想像できませんし。

 

また、余談ですが教会は前々作で代表作のBOYの名残りです。

 

七剣邪やモンスターなどのデザインがロック。

特にグリードは力を感じます。忠義と通達役とキャラも良いと来ているので、

人気投票があったとしたなら、かなり上位に選ばれそうな予感がしますね。

残りの剣邪もあやしい雰囲気を出しながらも登場が一瞬なので印象に残る(笑)。

森のモンスターなども剣邪がロックで見逃しがちですが、独特のデザインをしているので、再確認しましょう。

 

城の名前で掴まれたひと、手を挙げて!

魔城ガッデム 

http://atmarkjojo.org/crimsonfairytale/nanka/neta/2002-10-10-gaddem.jpg

引用:2002/10/10 ■「SWORD BREAKER(ソードブレイカー)」を語る

 

この城はロックだ、そしてアバル信徒(ファン)になった君たちもロックだ。

元ネタ・引用:KTR's Comic Room: Uchikiri Comic Society: Kiyu Comments Selection

 

あと、お前のような鬼畜(熱狂的ファン)はこちらの素晴らしいうたを今すぐ聴くべきだ!

http://destroy.aki.gs/

リンク:クソうた置き場様

 

終わりに。

打ち切りマンガというのは短期終了作品が多いため有名ではありません

ファンがいるというよりも、いわゆる信者がつくタイプと言うべきでしょうか。

隠れた名作と言われているからこそ、手にとって読んだら目から鱗なんていうことも。

今はネットで調べればいくらでも出てきますので、出合えるかもしれませんよ?

 

ほら、もう見つけたじゃん!

sugachannel.hatenablog.com